界面活性剤とは |
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3、奥さんたちはほんとの「掃き掃除」をしていない
お宅に「ほうき」が何本ある?畳を正しく掃けますか?
●ほうきは必要に応じて用意しよう
現在では電気掃除機が普及してきて、どこの家庭にも必ず一台はあり、掃除するときに、ほうきを使うことは少なくなってきました。しかし、ほうきは使いようによっては意外と役立つことも多く、手軽に使えるのも利点の一つです。
●ほうきの種類
どの家庭にも一本はあるほうきを見直してみましょう。
座敷ぼうき
ほうききびの穂で作られたもので、和室の座敷を掃くのに使われたため、こう呼ばれています。
シユロぼうき
かつては、゛京ぼうき″などとも呼ばれ、関西地方で好まれた座敷ぼうきの一つです。先がやわらかで、こまかいゴミもよくとれるので、プラスチックタイルなどの化学床材にも適し、玄関、ベランダなどの外回りにも一本用意しておくと便利です。
シダぼうき
シダの繊維を使ったもので、庭の落ち葉などあらいゴミを掃くのに適しています。
自在ぽうき
毛足の短い毛が横一列に植えられており、首が自由に動くので家具のすき間や階段を掃くときに便利です。どちらかというと業務用でビルの清掃など広い場所の清掃向きです。
化学モップ
モップに薄く油をつけて、ほこりを吸着しやすくしたものです。
竹ぼうき
外回りの掃除に使います。庭が広ければ、什製のくま手が便利です。
荒神ぼうき
“荒神”というのは、かまどの神様のことで、昔は台所に祭られていました。このほうきは、台所を掃除するのに使ったことから、名づけられました。机の上の清掃、ソファやカーテンのほこり取り、押入れのすみのゴミなど、ちょっとしたゴミをとるのに向きます。トイレ用にも一つ用意しておくと便利です。
ささらぼうき
じゆうたんのゴミやほこりをとったり、汚れをかき出すときに使います。
ちり取り
使いがってのよいものを、室内用、外回り用とそろえておきましょう。
●前に進みながら掃くとカラスの足あと
ほうきを使うときは、原則として後ろに下がりながら行います。この動作はほうきに限らず、電気掃除機やモップを使用する場合も同じです。これは、きれいに掃除した床に汚れの足あとをつけないためで、特に、じゆうたんに掃除機をかけたり、モップで床にワックスをかけたりする場合には、前に進みながら行うと足あとがついて目立ってしまいます。
●ニ種類の掃き方を使い分けてればプロ級
はじき掃き 座敷ぼうきやシダぼうきを使い、ゴミをはじくようにして集めます。畳のほか、玄関や庭のれんがやタイルのように表面がデコボコしてゴミがとりにくい場所に使いますが、ほこりを舞い上げてしまうという難点もあります。押さえ掃き 自在ぼうきを使って、床をするように掃きます。プラスチックタイル、クッションフロア、大理石のように、床の表面が比較的なめらかな場所で行います。ほこりも舞い上がりにくく、効率のよい作業ができます。
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プロ流の「電気掃除機」テクニックを秘密でご伝授しよう
●電機掃除機の利点
電機掃除機は、ゴミを吸い込んでゴミフィルターにとりますので、ほうきのようにほこりを舞い上げることの少ないのが特徴です。ゴミを吸い込むということは、空気の流れにゴミをのせて移動させることです。これは水を使って掃除するときに、汚れを流水にのせて移動させるのと同じ原理です。現在出回っている電気掃除機は、ゴミをためる部分が紙フィルターになっているものが主流で、吸い込んだゴミの処分が楽にできるようになっています。また、近年特に、ダニによるアレルギー疾患がふえており、健康を脅かすダニの存在が大きくクローズアップされています。ダニを集めて熱で殺すという、ダニ除去効果の高い電気掃除機が売り出されているのも、こういった事情があるのでしょう。
●電機掃除機にはこんなものもある
[アップライト型]
吸い込み口のブラシが回転して、じゅうたんの毛足に埋もれたほこりをたたくと同時にかき出し、フィルター・パックに吸い込みます。じゅうたんの上を土足で歩く習慣が定着している海外では、このタイプが主流です。
[乾湿両様型]
通常の竃気掃除機は、うっかり水を吸い込むと故障したり、漏電の原因となったりして危険です。しかしこのタイブの電気掃除機なら乾いたゴミはもちろんぬれたゴミや汚水まで吸い込んでくれます。本体が大きめで、小石なども吸い込み、屋外での利用に便利です。
[エクストラクター]
水を吹きかけると同時に吸い込む機構になっています。業務用では、じゅうたんのクリーニングなどによく用いられます。
[ダニ退治用 温風タイプ]
ダニのウイークポイントは乾燥と熱。50度以上になるとほとんどのダニが死滅します。この温風タイプの挿除機は、モーターの排気熟を利用した「温風循環式」のもので、ホースや紙フィルター内の温度を50度以上に上げ、吸いとったゴミとともにダニを殺します。
●あると便利なその他の掃除機
このほか、粘着テープにゴミ、髪の毛などを吸着させるローラー式の掃除機や、床に落ちた食べくずや髪の毛などをとるときに便利な手動式掃除機もあります。これらは、フローリングやプラスチックタイルの床だけでなく、じゅうたん、畳にも簡単に使えます。特に、キッチンでうっかりグラスを割ったときなど、粘着ローラー式掃除機を使うと、小さな破片を吸着してとり除けます。ただし、水にぬれたものは粘着テープにつきません。
●プロは、吸い口を床に密着させる
電気掃除機の使い方”というとあたりまえのようですが、じょうずに使いこなすかそうでないかで、掃除の効率や仕上がりのよさが違ってきます。まずたいせつなことは、電気掃除機の吸い口(ブラシ)が、床面と平行になるようにパイプ柄を持つことです。つまり、ブラシを床に密着させるわけです。簡単なようですが、案外このことにむとんちやくに掃除機を動かし、吸い込み口と床の間にすき間ができて効率が落ちていることに気づかずにいることが多いようです。
●プロは、掃除機の本体を片手に持って作業する
プロの場合は、掃除機の本体を片手に持ち、もう一方の手でパイプ柄を使います。これは床に本体をおくと小回りのきく作業がしにくいことと、本体を無理に引っばってしまい、床をきずつけてしまうことがあるからです。
●プロがじゅぅたんに電機掃除機をかけるとき
じゅうたん電機掃除機をかけるコツは、まずジグザグに掃除してゴミやほこりを吸いとってから、吸い込み口でじゅうたんの毛足の方向をそろえて仕上げることです。また、きれいに毛足をそろえたじゅうたんに足あとが残らないように、部屋の奥(窓側)のほうから入り口に向かって後ろ向きに進むことも、プロなら心がけます。
●ふき掃除をスムーズにするための準備
ふき掃除をする前に、どんな場所でもあらかじめ電気掃除機をかけておけば、ゴミやほこりが少なくなり、ふき掃除の作業がはかどります。また、汚れやほこりが多い場所で電気掃除機を使ったあとは、吸い込み口やブラシ部分をよく洗剤ぶきしてから、ほかの場所に移すようにします。ブラシがきたないまま使うと、汚れのあとをつけてしまうことがありますので、気をつけましょう。昨今問題となっているダニ退治は、こまめに電気掃除機で吸いとることが第一のポイントです。さらに、掃除機を使い終わってゴミを捨てたら、フィルターに殺虫剤を少しかけておくとダニの驚殖が予防できます。
●先の細いノズルを使い、狭い場所の掃除を
電気掃除機の付属部品を有効に使うと、掃除も効率よく進みます。先の細くなったノズルをセットすると吸い込む力も強く、ふつうの床用は入らない狭い場所や、壁際のすみなどのほこりやゴミをきれいに吸いとってくれます。
●サッシのレールのすみに固まったゴミのとり方
アルミサッシのレールは複雑な形をしていて、なかなか掃除しにくいところです。ことにすみの部分は、ゴミやほこり、髪の毛などがたまりやすいうえによく目立ち、とり除きにくいもの。そこでまず、ブラシや竹ぐしなどを使って、固まったゴミをすみからはがすようにしてゆるめ、次に電気掃除機の先の細くなったノズルでおおまかにゴミを吸い込み、最後にかたくしぼったぞうきんの角の部分を使ってふきとります。つまり、段階を追ってだんだんゴミの量を減らしていくわけです。
●戸棚、本棚のゴミのとり方
棚はぞうきんでふくのがふつうですが、ほこりをすみのほうに押し込めてしまってうまくとれないということがよくあります。すみの汚れというのはけっこう目立つものですし、食器棚ならほうったままにしているとたいへん不潔です。ふきんやぞうきんでふく前に、先の細いノズルをつけた電気掃除機で吸いとっておきます。場合によってはそれだけでぞうきんがけの必要もないくらいきれいになります。
●障子の桟のほこりのとり方
障子の桟にうっすらとほこりがたまっているのは見苦しいものです。単にほこりが桟の上にのっているだけですから、掃除は簡単。電気掃除機で吸えばすぐとれます。ぞうきんでふくと障子紙が破れたり、桟の汚れがかえって広がってしまうこともありますので注意しましょう。
●玄関のタイルのゴミも電気掃除機で
タイルは目地の部分との段差があり、ほうきで掃くと目地に砂やゴミが残り、ちり取りでとろうとしてもなかなかうまくいかないものです。こういう部分には電気掃除機を使うと一気に吸いとってくれます。
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4、プロ級「ふき掃除」は、ぞうきんテクニックにあるといっていい
ぞうきんテクニック五パターン公開
●プロの掃除具“三種の神器”
ハウスクリーニングというのは汚れを消し去ることではなく、別の場所へと移しかえることです。移動させるためには物についている汚れをこすり、浮かさなくてはなりません。このように、汚れをこすりとり、別の場所に移しかえるために使うのが用具です。そのかたさにより、三段階に分けました。まず、初めにぞうきんでふいてみて、落ちない場合はブラシを使い、それでも落ちないときにはスチールウールを使っていきます。やわらかいものから段階的に使っていけば、物にきずをつけることなくきれいにすることができます。
●プロのぞうきんは古タオルそのまんま
ハウスクリーニングでいちばん使われるのがぞうきんです。あまりにあたりまえすぎるようですが、実はこれに多くのポイントが含まれているのです。まず、形です。ふつうは古タオルなどを三つ折りないしは四つ折りにしてぬい合わせて使っていますが、プロはぬわずに使います。これには二つの利点があります。一つは、折りたたみ直すことによってたくさんの面が使え、洗う回数が少なくてすむことです。洗うときも、伸ばして洗えば汚れも落ちやすくなります。プロはこれを次から次へととりかえて使うので、たくさん持参します。もう一つの利点は、物に合わせて形を変えられることです。小さくすみに押し込んで使うこともできれば、伸ばしてくつみがきのように使うこともできます。ぬい合わせたぞうきんには、こういう芸当はできません。
●たかがぞうきん、されどぞうきん
一口にぞうきんといっても、いろいろなふき方があり、ざっとあげただけでも、洗剤ぶき、水ぶき、からぶき、脱水ぶき、吸いとりぶきなどさまざまな種類があります。ふき方を誤ると、効率が悪くて汚れが落ちないばかりでなく、場合によっては物をきずつけてしまうこともあります。たかがぞうきん、と思いがちですが、ぞうきん一枚で驚くほどきれいにすることもできるのですから、正しい使い方を知り、意識的に使い分けるようにしてください。
●プロは、洗剤をぬれぞうきんにスプレーする!
まず、洗剤ぶきです。これは汚れをとる方法として最も多く使われるものです。一般的には、洗剤をバケツの中にとかし、この中でぞうきんをしぼって使いますが、この方法では洗剤濃度が一定で、汚れぐあいに合わせることができません。それに、バケツの洗剤液がすぐに汚れてしまい、きたない水でふくことに抵抗を感じることもあります。かといって、何回もバケツの洗剤液を作り直していたのでは、不経済です。プロは、この方法をとらず、しぼったぬれぞうきんに洗剤をスプレーして使います。スプレーすることによって洗剤が均一に散り、バケツに洗剤をとかしたのと同じことになります。簡単な汚れのときは少しだけスプレーし、ひどい汚れのときはスプレーする回数をふやすのがコツです。この方法で汚れに合った洗剤濃度にすることができるわけです。プロは一見しただけで適正な洗剤濃度がわかりますが、一般の人はまず薄い濃度で使ってみて、汚れが落ちないようならスプレーする回数をふやしていくのがよいでしょう。この方法は、適正な洗剤濃度が得られるだけでなく、洗剤をむだ使いすることも防いでくれます。このように、洗剤ぶきをしたあとは、必ず水ぶきをして、洗剤分を残さないようにすれば完全です。
●洗剤がしみ込むといけない物は水ぶきで
次に、水ぶきです。水ぶきというのは、単に水でしぼったぞうきんでふくことです。洗剤ぶきのほうが汚れはよく落ちますが、見方を変えると、汚れをとると同時に物に洗剤の液をつけていることにもなります。水を吸い込む性質の物では、かえって洗剤が変色の原因になりかねません。
●水けをきらう物はからぶき
からぶきというのは、文字どおり、乾いたぞうきんでふくことです。この場合はふくというより、単にほこりを払う程度ですが、水けをきらう物の場合はからぶきがいちばん無難です。また、洗剤ぶきや水ぶきのあとのからぶきは、水けが残っているうちに行うこと。乾いたあとでは、汚れの水分がこびりつき、からぶきの意味が薄れます。ガラスふきの仕上げには、必ず完全に乾燥した布を使います。
●水ぶきとからぶきの中間、脱水ぶき
脱水ぶきというのは、脱水機で水けをきった生がわきのぞうきんでふく方法です。水けを残さずにふけることが利点です。 この方法は、からぶきのようにほこりをあたり一面に散らすこともなく、ふいたほこりをぞうきんにそっくり吸着させることができます。いわゆる化学ぞうきんはこの原理を利用したもので、水のかわりに石油系の油を薄くしみ込ませ、いつも生がわきの状態にしたものです。これをダストコントロール法といいます。
●こすってはいけない吸いとりぶき
吸いとりぶきというのは、床などに何かをこぼしたときに、ぞうきんで吸いとる方法です。こすりとるのではなく、汚れの水分をぞうきんに吸いとらせて除去するやり方です。たとえば、じゅうたんの上にソースをこぼしてしまったときなど、ぞうきんでゴシゴシこすってしまうと汚れがどんどん広がり、中にまでしみ込んでしまいます。こんなときは、まず、乾いたぞうきんでそっと汚れの水分を吸いとらせます。こうして大半の水分を吸いとってしまったあと、乾いたぞうきんにたたき移します。この吸いとりぶきも、ぞうきんの大事な使い方の一つです。
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プロ級「汚れ落とし」第二段楷は柄つきブラシ
●ぞうきんで落ちないときはブラシを使う
ぞうきんを使った掃除が第一段階だとすると、第二段階はブラシを使った方法です。洗剤ぶきでは汚れが落ちない場合に、この方法で試してみてください。ブラシの利点は、ぞうきんよりかたく、汚れをこすりとる力が強いことです。また、こまかいところの汚れをかき出せるという利点もあります。ブラシは、柄つきブラシとサッシブラシの二種類を用意するとよいでしょう。
●滑らずに使える柄つきブラシ
柄つきブラシは、その名のとおり、ブラシの端に持ち手のついたものです。この持ち手を握ることによって、ブラシにつけた洗剤が手につかず、滑らずに使いこなせます。力の入れ方も自在で、汚れに合わせた力でこすることもできます。この柄つきブラシを一本用意しておけば、たいていのクリーニングに使えて便利です。ただし、いくらぞうきんでは落ちなかったとはいえ、あまり強くこすらず、少しずつ力を入れてこするようにします。
●アルミサッシのすみの汚れにはサッシブラシを
サッシブラシは、アルミサッシのすみの汚れをとるために作られたものですが、その他の場所でも使えます。現在では、ほとんどの家庭がアルミサッシを使っていますので、一本用意しておくとよいでしょう。サッシのすみの汚れをとりやすいように、毛足を長くし、腰が強く作られていることが特徴です。この毛足を利用して、すみにたまったほこりなどをかき出します。ちょっと変わった使い方としては、毛足の長さを利用して毛細管現象を起こし、これを利用するやり方があります。サッシブラシをぬらして軽く振り、水けをある程度払った状態でサッシのすみをこすります。すると、水の毛細管現象が起き、汚れがブラシの根元のほうへと吸い上げられていきます。アルミサッシのすみのほうは、こまかい汚れがなかなかとりにくいので、掃除の仕上げにこの方法を利用するとよいと思います。
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プロ級「汚れ落とし」第三段階はスチールウールとサンドペーパーとヘラ
●最終段楷はスチールウール
ぞうきんやブラシでとれなかった汚れに対しては、第三段階としてスチールウールを使います。いわば、汚れ落としの最終段楷です。スチールウールは、鉄を細い糸状にして巻いたもので、家庭用品店やスーパーなどで簡単に手に入ります。金たわしと混同しがちですが、用途も強さも全く違います。このスチールウールは、汚れを削りとるものとしてはいちばん力が強く、それだけに物そのものにきずをつける可能性もあります。やみくもにこすらず、物の状態を見ながら注意深く使うことが肝心です。場合によっては、汚れが落ちなくとも、全体からみて物の風合いがそこなわれそうな場合は中止します。スチールウールでもとれない汚れは、もう限界としたほうがよいと思います。
●便器の水あかとりにはサンドペーパー
スチールウールと同じ程度の力を持っているのが耐水性サンドペーパーです。便器など、陶器製品についた水あかなどの汚れをとるために使います。目のあらさによっていろいろな番手があり、水あかとりには240番程度が使いやすいようです。これよりあらいペーパー(180番以下)ですと陶器にきずがつき、こまかいペーパー(320番以上)ですとこまかすぎて、汚れ落ちが悪く、汚れているところの周囲を先にきずつけてしまいます。
●こそげ落としたいときはヘラを使う
物の表面にたまってしまった汚れは、ヘラを使ってそぎ落としてから洗剤を使います。たとえば、換気扇についたひどい油汚れは、そのまま洗剤をかけても汚れを回しているだけで少しもきれいになりませんが、あらかじめヘラでそぎ落としておくと、洗剤の力を十分に発揮させることができます。汚れの種類や、物のかたさに応じて、金ベラ、プラスチックのヘラ、竹ベラ(割り箸でも可)などを使い分けます。
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『スーパー掃除テクニック』
第一章